健康について
      『猫』 は、具合が悪くても辛そうなそぶりを見せない場合があったり、
      感染症にかかりやすいので、私たちが気づかない間に体調を崩している事もあります。
      病気を治すには、早期発見、早期治療が重要なので、私たち飼い主は、
      いつもから健康管理に気を配るこがとても大切!
      健康状態の良い時の、各数値がどれぐらいであるか?を知っておくと
      いざという時に役立つので、普段から飼い主が簡単な健康チェックをしてあげることや
      病院での健康診断などは大切なもののようです。

    私たちにも出来る健康チェック
 【見る】 歩いている時の様子に変わったところがないかチェック!
異様に頭を振って歩いていたり、フラフラして歩きずらそうにしていないか?
目やに・耳の汚れ・口の中の様子(歯ぐきの色)・鼻水がでていないか?
毛づややお腹の周りにしこりがないか?便や尿の状態や回数のチェック
おしりは清潔かどうか?体を異常にかいていないか?
また、食欲の状態・呼吸の様子・皮膚の異常・咳や嘔吐の有無やなどをチェック。


 【聞く】 いつもから鳴き声は、チェックしておくように心がけるとよいと思います。
トイレなどで激しく鳴くような時や、食事中にキャッと鳴くような時は
受診した方がよいと思われます。


 【嗅ぐ】 怪我や傷などが化膿して独特のにおいをさせている場合があります。
また、歯周病などの疾患がある時などは、口臭が強くなります。


 【反応】 声をかけたときの反応をチェックしておく。
普段、声をかけると反応するのに、部屋の隅に隠れて出て来ない等があると
体調が崩している事もあります。


 【触る】 これは、いちばん重要事項です!
猫の身体は柔らかくしなやかなので、身体をよく触っていると
どこかに腫れがある時などは分かりやすいそうです。
また、触られたくない様子や触ると痛そうにするところなどがあれば、
どこかに異常がある場合もあると思われます。


    知っておきたい健康時の数値と測定法
 【体温】 普段から体温を測る事に慣れているといいと思われるので、仔猫の時から時々
体温を測るようにしているといいと思います。

測定方法 直腸温を計るので、猫を暴れないようにして肛門に体温計を差し込む。
       体温計は、割れないプラスチック製のものが安心です。
       また、ペット用体温計もありますが人間用でも使えます。
       (体温計は共用はしないで下さい!)

健康時の体温 38〜39℃

 【脈拍数】 心臓や肺の疾患、重症の感染症などで脈拍数が増加します。
     
測定方法 猫の内股にある動脈を股動脈(こどうみゃく)といい
       猫の脈拍はここに垂直になるように指3本をあて測ります。
       一分間あたりの回数を測れればよいのですが、
       猫が動いて出来ない場合は30秒で2倍として考えるとよいです。
       この時、興奮したり暴れると数値が上がるので注意して下さい。

健康時の数値 毎分100〜130回


 【呼吸数】 運動後や興奮している時に呼吸数が増える以外で、呼吸数が増加するのは、
異常がることもあります。回数が数えられなくても「いつもと違い呼吸が速い」とか
「努力して息を吸っているような感じがする」とか「ハハッと浅い呼吸が続いているようだ」
などの、いつもとの違いをチェックして受診するとよいと思います。

測定方法 猫を静かにさせ 胸の辺りの動きやお腹の動き 鼻の穴の開閉を見て数える。

健康時の数値 毎分20〜30回


 【歯】 猫も人間と同じく、最初は乳歯がはえ、抜け替わって永久歯になります。
生まれてすぐの頃は歯が生えていませんが、生後3〜4週間で生え始め、
生後1〜2ヵ月ぐらいで生えそろいます。生後5ヶ月頃からは永久歯に生え替わり
6ヵ月で殆ど永久歯となります。猫にとって歯(口の中)の健康も大切な事なので、
たまに唇をめくって歯や歯茎のチェックをすることも大切です。


乳歯26本 上あご 切歯3本 犬歯1本 前臼歯3本
これが左右で合計14本
下あご 切歯3本 犬歯1本 前臼歯2本
これが左右で12本

永久歯30本 上あご 切歯3本 犬歯1本 前臼歯3本 後臼歯1本
これが左右で16本
下あご 切歯3本 犬歯1本 前臼歯2本 後臼歯1本
これが左右で14本


    病院での健康診断
      健康診断を受けていると、病気を見つけることができたり、健康時の様々なデータを
      とっておいてもらえるので、将来、病気になって治療を受ける時に役立つようです。
      たとえば、猫は水分の摂取量が少ない理由から、腎機能に負担がかかりやすいのですが、
      高齢になるにしたがって慢性腎不全になるケースが多いので、
      健康状態の最も良い2〜3歳のうちに健康診断での腎機能の数値を調べておくと高齢になって
      具合が悪くなった場合、以前の数値と比較できるので的確な診断と治療がしやすいそうです。
      健康診断の回数は、5〜6歳までは年に1回ぐらい、7〜8歳の高齢になると
      年に2回ぐらいは受けるとよいと思われます。


      猫にとって病院は見慣れていない所で不安になる場所なので、怖がったり暴れたりすることもあり、
      治療を受けずらくなる場合もあるので、時々、病院に行ってみたり、薬をもらいに行く時など、
      一緒に待合室で待ってみたりと、病院が平気な場所と思うようにさせておくのも
      いいことかもしれません。


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